ラダー図作成を自動化するシリーズ、第2回目は「デバイスマップ作成準備」です。ここから、Excel VBAを活用して具体的な業務効率化の方法を紹介していきます。
デバイスマップ作成は不可欠。でも面倒くさい。
ラダー図作成の準備段階で、まず必要なのがデバイスマップの作成です。これをきちんと作っておくことで設計がスムーズになり、後の手戻りも減らせます。ただし、正直に言えば、この作業はかなり面倒くさい。
なぜデバイスマップ作成が面倒なのか?
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アドレス仕様が複雑
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人的ミスが起こりやすい
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手作業で記入していると、表記ミスや記入漏れが発生しがちです。それが原因で回路が正しく動作しない場合、調査と修正にさらに時間を取られてしまいます。
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Excel VBAを活用してラクをする
ここで登場するのがExcel VBAです。これを活用することで、デバイスマップとデバイスコメントの作成を自動化し、面倒な作業を効率化できます。
自動化の手順
以下の手順で作業を進めます。
今回は、この中の1と2について詳しく説明します。
1. Excelファイルを用意する
最初に、新規のExcelファイルを作成します。このファイルが、デバイス情報を整理するための基盤となります。
ファイル構成例
デバイス種類 | デバイス名 | 用途 | 初期アドレス |
---|---|---|---|
出力 | ランプ | 動作中ランプ点灯 | Y0010 |
内部リレー | インターロック | 安全確保 | MR0010 |
このように列を用意し、後で自動化に使えるようにします。
2. 各出力に対して割り当てるデバイスとデバイス種類を決定する
次に行うのは、各出力に関連付けるデバイスと、その種類を決定する作業です。これがデバイスマップの基礎となります。
具体例
例えば、以下のようにデバイスを関連付けます。
Excelへの記載例
デバイス種類 | デバイス名 | 用途 | 初期アドレス |
出力 | ランプ | 動作中ランプ点灯 | Y0010 |
内部リレー | インターロック | 安全確保 | MR0010 |
手動操作 | 操作SW | 手動操作用 | B0010 |
このように、各デバイスに用途や種類を割り当て、整理します。
次回の予告
次回は、「デバイスコメント命名のルールを決める」と「Excel VBAマクロを作成する」について説明します。これによって、デバイス情報を基に自動でコメントを生成し、マップを完成させる仕組みを構築していきます。